さまざまなケースの離婚話を5つ紹介

一度の浮気で妻から離婚宣告の解説

結婚と同じように離婚も自由にすることができる

日本では本人同士の意志がある限り自由に結婚できますが、離婚も同様に自由にすることができます。夫と妻が離婚することに同意した場合、離婚届に必要事項を記入し、本籍および住所の役所(戸籍係)に提出することで離婚が成立します。これを協議離婚と呼びます(補足ですが、たまに「○○年の離婚件数は○○万件」と報道や新聞などのメディアで見たり聞いたりすることがあると思いますが、これは離婚届が提出された件数であり、いわゆる離婚予備軍(長期間の別居状態)は相当いるものとされ、実際はもっと多いものと推測されます)。

さて、夫婦のどちらかが離婚したくてたまらないとしても、どちらかが拒否し続けると、協議離婚が不可能となります。したがって、離婚する場合は、家庭裁判所の調停申し立てをする必要があります。調停離婚もできなかった場合は、裁判離婚となります。基本的に協議離婚が全体の約90%占めており、裁判まで行くケースはなかなかありません。

離婚の正当理由とは?

離婚には5つの正当理由というものがあります。裁判所はこの理由を原則としており、正当理由のない離婚については認めておりません。

  1. 配偶者(夫あるいは妻)が浮気(不てい行為)をした時
  2. 配偶者(夫あるいは妻)から悪意で捨てられた(い棄された)時
  3. 配偶者(夫あるいは妻)が3年以上、生きているか、しんでいるかが不明である時
  4. 配偶者(夫あるいは妻)が治療困難(回復が難しい)な強硬な精神を煩っている時
  5. そのほかに結婚生活を継続することが困難な重大な理由がある時

以上の5点が離婚の正当理由となります。

ただし、離婚にはルールがありまして、離婚原因を作った本人から離婚を相手に求めるのは認められていません。一応、原則では認めていないのですが、過去の離婚判例をみてみると、長期的な別居生活や配偶者に十分すぎる金銭的支払いをすることを条件として、離婚原因を作った本人からの離婚申し立てを認めたものもあります。まぁ、あくまで特殊な例ですのであまり参考にはならないかもしれません。

離婚原因として一度だけの浮気であれば該当しない

今回のCase.01を見てみると、浩志さんが浮気をしましたので、離婚原因である「配偶者(夫あるいは妻)が浮気(不てい行為)をした時」に当てはまりますね。最近では離婚することへの抵抗心が薄らいできており、「愛情に対する裏切りから信頼を失ったのであれば、離婚した方がよい」と思われても、一度きりの浮気で離婚となるのは少しいきすぎかもしれません。

もしこれが、一度ではなく何度も関係を持っていたのであれば情状酌量の余地はないのですが、裁判所も一度だけという偶発的な要素のある浮気については、「配偶者(夫あるいは妻)が浮気(不てい行為)をした時」の離婚原因にあてはまらないとしているようです。

実際に、一回だけの浮気で離婚になった夫婦は少なく、万が一、裁判までこじれたとしても、他の正当な離婚原因がない限り、裁判所は認めてくれいないと思います。裁判所では判決を言い渡すまでに、今一度、夫婦とよく話し合うように勧めてくることが多いです。このCase.01についてもおそらく浩志さんと知加子さんにもう一度よく話し合ってみることを勧めてくることでしょう。

浮気したことを認めるな

浩志さんは知加子さんの尋問に屈して白状してしまいましたが、実はシラを切り通すことは可能だったのです。ホテルのマッチが見つかったとはいえ、関係を持ったという決定的な証拠にはなりません(ホテルに行ったことの証拠にはなるが行為があったことへの証拠にはならない)。したがって、あくまで話をしていただけ、とか、カラオケで盛り上がっただけなどと言い訳して、絶対に関係を持ったことを認めなければ良かったのです。夫婦の間に嘘がないことは理想ですが、長い間一緒に生活し円満な関係を続けていきたいのであれば、このような“嘘”も必要かと思います。

離婚相談Case.01のまとめ

  • 一回切りの浮気であれば正当な離婚原因にならない。
  • 過ちによる浮気をしたとしても認めずにシラを切り通すことも夫婦を続けていく秘訣である。

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